健康な身体を保つためのロコモ予防について
- 2024年1月19日
- スタッフブログ
こんにちは、理学療法士の山領悠介です。
今日は、高齢者の方々にとって非常に重要なテーマ、ロコモ予防についてお話ししたいと思います。
ロコモとは、「Locomotive Syndrome(ロコモティブシンドローム)」の略で、日本整形外科学会が提唱する概念です。
これは、高齢になるとともに筋力やバランス感覚が低下し、歩行や立ち上がる動作など日常生活で必要な運動機能が低下する状態を指します。この状態が進行すると、自立した生活が難しくなり、介護が必要になる可能性があります。
しかし、ロコモは避けられない運命ではありません。適切な予防策を講じることで、ロコモの進行を遅らせる、あるいは防ぐことが可能です。
それぞれの項目はすべて、骨、関節、筋肉などの運動器が衰えているサインです。
以下の項目で1つでもあてはまればロコモの可能性があります。
・片脚立ちで靴下が履けなくなった
・家の中でつまずいたり滑ったりする
・階段を昇るのには手すりが必要だ
・家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用や布団の上げ下ろしなど)
・2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)
・15分くらい続けて歩くことができない
・横断歩道の青信号の間に渡り切れない
さらに今回は、その予防策について詳しく解説していきます。
まず、ロコモ予防の基本は、適度な運動と栄養バランスの良い食事です。運動は筋力やバランス感覚を維持し、骨密度を保つために重要です。特に、下半身の筋力を鍛えるエクササイズはロコモ予防に効果的です。一方、栄養バランスの良い食事は、筋肉や骨を健康に保つために必要です。特に、タンパク質やカルシウム、ビタミンDは筋肉や骨の健康に重要な栄養素です。
次に、日常生活の中でロコモ予防を意識することも大切です。
例えば、立ち上がるときや階段を上るときには、できるだけ手すりを使わずに自分の力で動くように心掛けましょう。また、座るときには深く腰掛けるのではなく、少し浅めに座ることで、立ち上がるときに使う筋肉を鍛えることができます。
さらに、日常生活での小さな工夫もロコモ予防に役立ちます。例えば、歯磨きをするときに片足立ちをすると、バランス感覚を鍛えることができます。また、買い物をするときには、重たい荷物を両手で持つことで、上半身の筋力を鍛えることができます。
ロコモ予防には、定期的な健康チェックも重要です。特に、骨密度の測定や筋力のチェックは、ロコモの進行を早期に察知するために有効です。
また、定期的な健康チェックは、自分の身体の状態を把握し、適切な予防策を講じるための重要な手段です。
私たち理学療法士は、ロコモ予防のためのエクササイズ指導や、日常生活での工夫のアドバイスを行っています。
また、身体の痛みや不調がある場合には、適切な治療を提供し、身体の機能を改善するためのサポートを行っています。 ロコモは、適切な予防策により、その進行を遅らせる、あるいは防ぐことが可能です。
少しでも気になる方はお気軽にぜひ来院ください。
今後も当クリニックでは皆さんの健康に役立つ情報をお伝えしますので、ぜひお楽しみにお待ちください。