痛みがないうちに知っておきたい「骨粗鬆症」の真実と対策(1)|おかだ整形外科 スポーツ・リハビリクリニック|久留米市の整形外科

〒830-0037福岡県久留米市諏訪野町2772-1
0942-36-7755
  • Instagram
  • LINE
ヘッダー画像

医療コラム

痛みがないうちに知っておきたい「骨粗鬆症」の真実と対策(1)|おかだ整形外科 スポーツ・リハビリクリニック|久留米市の整形外科

痛みがないうちに知っておきたい「骨粗鬆症」の真実と対策(1)

皆さん、こんにちは。おかだ整形外科スポーツ・リハビリクリニック 診療放射線技師の髙田憲一です。 

「最近、少し背中が丸くなってきた気がする」 「以前より身長が低くなったけれど、歳のせいかしら?」

もし、あなたやご家族にそんな心当たりがあるなら、それは体からの大切なサインかもしれません。

骨の病気と聞くと「転んで骨折してから考えるもの」と思われがちですが、実は骨粗鬆症は「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」と呼ばれ、痛みがないまま静かに進行するのが一番の怖さです。

「まだ大丈夫」と思っている間に骨はスカスカになってしまっているかもしれません。でも、安心してください。骨粗鬆症は、正しく知って早く対策を始めれば、決して怖い病気ではないのです。

今回は、骨粗鬆症の自覚症状から、今日からできる予防法まで分かりやすく解説します。10年後のあなたも笑顔で歩き続けるためのヒントを一緒に見ていきましょう。

1️⃣「痛みがない」からこそ要注意!骨粗鬆症の意外な自覚症状とは?

骨粗鬆症の最も厄介な点は、骨密度が低下しているその瞬間には、「全く痛くない」ということです。骨折して初めて「えっ、私が骨粗鬆症だったの?」と驚かれる患者さんが後を絶ちません。しかし、体は密かにサインを出しています。まずは以下の項目をチェックしてみてください。

壁に背中がつかない?セルフ診断チェックリスト

ご自宅の壁に背を向けて立ってみてください。

     ・後頭部が壁につきますか?            

     ・背中(肩甲骨)が壁につきますか?      

     ・お尻が壁につきますか?          

    もし、どこかが壁から浮いてしまう、あるいは意識しないとつかないという場合は、すでに背骨が少しずつ潰れる「いつの間にか骨折(圧迫骨折)」が始まっている可能性があります。

    「身長が2cm縮んだ」はイエローカード

    「歳をとれば身長が縮むのは当たり前」と思っていませんか?実は、20代の頃の身長と比べて2cm以上縮んでいる場合は、骨粗鬆症を疑うべき重要なサインです。背骨が重力に耐えきれず、ミシミシと潰れていくことで身長が低くなるのです。これは単なる老化ではなく、骨の強度が限界に近づいている警告だと捉えてください。

    さらに、「最近、重いものを持つと腰が重だるい」「階段の上り下りで背中が張る」といった、筋肉痛と見分けがつきにくい症状も要注意です。骨が弱くなると、それを支えるために筋肉に過度な負担がかかるためです。

    2️⃣ 骨は食事と運動で若返る!今日からできる3つの習慣

    「骨密度が低い」と診断されるとショックを受けるかもしれませんが、諦める必要はありません。骨は生きた組織です。適切な刺激と栄養を与えれば、何歳からでも「リフォーム」して強くすることができるのです。

    カルシウムだけじゃない?ビタミンDKの重要性

    骨を建物に例えるなら、カルシウムは「コンクリート」です。しかし、コンクリートだけあっても立派な家は建ちません。

    ・ビタミンD(接着剤): カルシウムの吸収を助けます。鮭やサバなどの魚類、しいたけなどのキノコ類に豊富です。また、115分程度の「日光浴」も、体内でビタミンDを作るために非常に有効です。

    ・ビタミンK(補強材): 骨にカルシウムを定着させ質を良くします。納豆やほうれん草などに多く含まれます。

    特に納豆は、骨にとっての最強フードの一つ。毎日の食卓にぜひ一品加えてみてください。              (※ビタミンKはワーファリンの効果を弱めてしまう可能性があるため事前に医師または薬剤師にご相談ください

    骨に「衝撃」を与えることが最強の薬になる

    骨を強くする最大のスイッチは「重力と衝撃」です。宇宙飛行士が無重力空間にいると骨がもろくなるのは、衝撃がないからです。私たちが日常生活で取り入れられる最も効率的な運動が「かかと落とし運動」です。

    • やり方: まっすぐ立ち、かかとをグッと上げてから、ストンと床に落とす。これだけです。  
    • 回数: 1日30回〜60回を目安に。 かかとを落とした瞬間の衝撃が、骨を作る細胞(骨芽細胞)を活性化させ、「もっと強い骨を作らなきゃ!」という命令を体に送ってくれるのです。

    筋力アップが「転倒」を防ぐ

    骨自体を強くすると同時に、それを守る「筋肉のクッション」も大切です。スクワットや片足立ちなどの簡単なトレーニングで下半身を鍛えることは、骨折の最大の原因である「転倒」を防ぐ最強の防御策になります。

    骨粗鬆症の相談なら、当院へお越しください

    いつまでも大好きな場所へ歩いていける、そんな健やかな未来を一緒に守っていきましょう。骨の健康相談なら、どうぞお気軽に当院へご相談ください。

    次のブログで、骨粗鬆症がなぜ女性に多いのか?また、骨粗鬆症検査や骨粗鬆症治療について説明します。

    今年度、当院から2名の「骨粗鬆症マネージャー」が誕生しました。これからもより一層、骨粗鬆症への対応を強化していきますのでよろしくお願いします。