骨粗鬆症について
- 2024年2月19日
- スタッフブログ
こんにちは、診療放射線技師の諸富あかねです。
今日は骨粗しょう症についてお話します。
まず、骨粗しょう症とは骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
上の図のように左側の健康な人の骨は中身がぎっしり詰まっていますが、右側の骨粗しょう症の人の骨は骨量が減って中身がスカスカになっています。
では、なぜこのようなスカスカな骨になってしまうのでしょうか。
体に新陳代謝があるように骨にも新陳代謝というものがあります。骨は新しく作られては古い骨は壊され常に質の良い新しい骨の状態が保つシステムが備わっているのです。これがバランスよく行われていれば中身がぎっしり詰まっている健康な骨になります。しかし、骨を新しく作る(骨形成)働きより、古い骨が壊される(骨破壊)働きが上回れば中身がスカスカになり骨粗しょう症となってしまいます。
この新陳代謝のバランスを崩すのは加齢や生活習慣病が影響しています。
加齢によるホルモンバランスの乱れ(女性は閉経など)や糖尿病、慢性腎臓病、関節リウマチ、ステロイド薬の服用などが挙げられます。また、過去に過度なダイエットをしてきた方やあまり日光に当たらない方、運動不足の方、過度な飲酒や喫煙をされる方は骨粗しょう症のリスクが高くなります。
骨粗しょう症の主な症状としては以下の症状があります。
・背中や腰が曲がる
・身長が縮む(25歳の時と比べて4㎝以上縮んだ)
・骨折しやすくなる
・背中や腰が痛くなる
このような症状がある方は要注意です。しかし、骨粗しょう症の方のほとんどは自覚症状がなく気づかないうちに進行していきます。そのため、骨折して初めて骨粗しょう症とわかる場合がほとんどです。
骨粗しょう症の方が骨折しやすい部位は背骨、太ももの付け根、腕の付け根、手首の骨です。特に背骨と太ももの骨の骨折は寝たきりの原因になるため生活の質が低下することがわかっています。
私は骨粗しょう症ではないか、もしくは私は骨粗しょう症ではないから大丈夫という方も1度は骨密度検査を受けてみてはいかがでしょうか。
骨粗しょう症の検査方法としてX線(レントゲン)検査や骨密度測定、血液検査があります。
当クリニックではX線検査はもちろん、大学病院にも導入されている最新の骨密度検査機器を使って検査ができます。検査時間は5~10分程度で、結果はその日に院長より説明します。
もし骨粗しょう症と診断された場合は、採血をします。
その結果次第で、ご自身にあった治療薬をオーダーメイドで処方します。
治療を継続できるだろうか、お薬が体に合わないなど心配な方は
院長をはじめ看護師や放射線技師がサポートしますので、いつでも相談してください。
骨粗しょう症を予防するにはどうすればいいのでしょうか。
また、骨粗しょう症になった方はどのようにして進行させないようにすればいいのでしょうか。
これはまた次回、お伝えしますので楽しみにお待ちください。