ひざ再生医療クリニック
ひざ再生医療クリニック
2020年には100歳以上の人口が8万人を突破、外来にも90代の方がたくさん来られる毎日。
人生100年時代の到来
政府も「人生100年次代構想会議」を設置し、時代は100歳を超えて生きることを想定して動き始めています。
10年前後健康寿命が短い=健康な状態のまま10年ほどは生きなくてはならない、できるだけこの差を短くするために、健康寿命を延ばそう!
「自分の足で立ち、しっかり歩く」:日常の基本動作を保つ
立つ・歩くを保つには「ひざ」関節が最も大切
4位、5位をあわせた整形外科に関与する疾患が24.8%と最も多くなります。
それぞれの症状で考えられる、疾患としては
4位の「骨折・転倒」は「骨粗しょう症」「ロコモティブシンドローム」で、
5位の「関節疾患」は「変形性膝関節症」が考えられます。
要介護・要支援にならない体作り、なるべく周りの人に頼らず自立した生活を長くおくることが目標としています。当クリニックが特にこの3つに力を入れている理由です。
40を超えてくると徐々にひざの痛みを訴える人が増えてきます。
厚労省「介護予防の推進にむけた運動器疾患対策について報告書」によると
と推定されています。実にこどもまで含めた全人口の3人に1人が変形性ひざ関節症と考えられています。
80代においては約7割の人が変形性ひざ関節症の状態です。
女性の方が、男性よりも1.5〜2倍かかりやすいと考えられています。
変形性ひざ関節症は徐々に進行します。レントゲンでの分類ではグレードが1から4まで分類されていますが、末期の4の状態にまでなってしまうと現在では人工膝関節全置換術が行われます。大腿骨の端と脛骨の端の骨を切り落とし、金属とポリエチレンからなる人工物で関節面を入れ替える手術です。出血や感染症などがリスクとして上げられ、術後に数ヶ月のリハビリを要す割と大きな手術になります。
保険診療の範囲内では、概略としてグレード1〜グレード3
保存療法
手術治療
が行われる治療選択肢の全てになります。
実際にヒアルロン酸注射、装具療法、リハビリをしても変形の進行が止められない患者様は、人工関節の耐久性を逆算して人工関節手術をするのにちょうど良いかなと考えられる「75歳前後になるのを待つしかない」のが現状で、手術を希望しない患者様にとっては、「これらの保存療法だけしか治療選択肢がない」のが現状でした。
治療をしてもよくならない患者様は、手術しなくて良くなる方法を探して、いろいろなクリニックを訪れますが、この世に他の治療法が存在しないため、どこにいっても良くならない現状を受けいれるしかない状況にありました。
「第1の治療:保存療法」がダメなら「第2の治療:手術療法」といういきなり侵襲の大きな治療しか選べなかった現状に、最近注目を浴びてきたのが「第3の治療」として期待される「再生医療」があります。
再生医療とは、これまで治療法がなかった病気やけがに細胞や人工的な材料を利用して、損なわれた機能の再生を図るもので、人が生まれながらに持っている「自然治癒力」を活かした治療法です。
再生医療は、日本国内において、再生医療法により、
治療を行うことが可能となりました。
再生医療には様々な種類がありますが、大きく3つに分類されています。
と位置づけられました。
当クリニックが行う再生医療は、第2種と第3種に該当する治療になります。
ひざ・肩関節に行われる再生医療は、「自分の血液を用いた再生医療」と「自分の脂肪由来幹細胞を用いた再生医療」の2種類が行われていますが、当クリニックではその双方の実施が可能です(2023年3月現在、脂肪由来幹細胞による再生医療は申請中)。
血液の中にあって、出血が止まるように血を固まらせる働きをもつものに「血小板」というものがあります。この血小板を凝集させたものをPRP(多血小板血漿)と呼びます。
血小板は組織が損傷すると集まり、止血効果を発揮すると同時に成長因子を放出することで組織の炎症を抑え、修復を促します。この作用を利用したものがPRP療法です。
当クリニックで行うのはPRP-FD療法と呼ばれるもので、血小板を濃縮した液体成分(PRP)を活性化し、これを凍結乾燥(フリーズドライ)加工し、血小板由来因子を濃縮したものを、ひざ関節の損傷部位に注入します。このPRP-FD療法は他のPRP療法に比べて、血小板由来因子を濃縮している分、成長因子が約2倍多く含まれている治療法となり注目されています。
脂肪由来培養幹細胞治療(ASC療法)皮下脂肪から抽出した幹細胞を約1ヶ月培養し、ひざ関節に注入する治療です。幹細胞とは、全ての細胞の幹(みき)となる細胞で、さまざまな細胞に変化(分化)する能力を持ちます。この幹細胞が関節の中で生着し欠損した組織の修復や、幹細胞が成長因子やサイトカインを分泌し周囲の幹細胞に作用して細胞を凝集させて組織を修復することが期待されています。
「血液による治療法」は、組織の炎症を抑える効果と修復効果が期待できますがどちらかというと炎症を抑える効果が強いとされています。それに対し「脂肪由来幹細胞を用いた治療」では、組織の修復効果が強いようです。
「血液による治療」はいわば「成長因子を多く含む薬」を関節内に単発でいれる一回限りの治療のイメージで、「脂肪由来幹細胞治療」はその「成長因子を含む薬を産生しつづける装置」を関節のなかにいれるイメージです。「血液による治療」数回で修復しうる軽度の損傷であれば、一旦修復されてしまえば効果はずっと持続することになりますが、組織の損傷がひどく「血液による治療」による成長因子では足りなければ、数回の「血形による治療」を行うか「脂肪由来幹細胞治療」を組み合わせて行うことになります。
すべて「ご自分の血液」「ご自分の細胞」で行う治療であるため、拒絶反応などはなく、注射療法ですみますので人工関節のような大きな侵襲を伴う治療ではありません。
いずれも厚生労働省から認可された治療法であり、どちらの治療法を選択するにしてもメリットはあってもデメリットはほとんどないと思われますが、保険適応とはなっておりませんので、お支払いが全額自費の治療となります。
当クリニックでは、
ひざ・肩の、保存療法から、再生医療、手術療法までの、この世に存在する治療法を全てご提案できます!
お悩みの方は、まずはご相談ください!