☆ ちょっとまじめに「手のしびれ」のはなし 手根管症候群③|おかだ整形外科 スポーツ・リハビリクリニック|久留米市の整形外科

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医療コラム

☆ ちょっとまじめに「手のしびれ」のはなし 手根管症候群③|おかだ整形外科 スポーツ・リハビリクリニック|久留米市の整形外科

☆ ちょっとまじめに「手のしびれ」のはなし 手根管症候群③

手根管症候群はどのような人がなるの?

まえのブログでは手根管症候群の原因について記載しました。手根管症候群の大元の原因は指を曲げる腱(屈筋腱)の腱鞘炎でした。ですから「手根管症候群になりやすい人」≒「腱鞘炎になりやすい人」と考えていただいて結構です。

では、どのような人が腱鞘炎になりやすいのでしょう。

腱鞘炎になるのは

①体質

②腱を使う頻度

この①×②のかけ算です。

「体質的に腱鞘炎になりやすい人」が「指を使いすぎる(腱を使いすぎる)」となってしまいます。ですから体質的にものすごく腱鞘炎になりやすい人は指をそんなに使いすぎなくても腱鞘炎になってしまいますし、体質的に腱鞘炎になりにくい人でもある限度を超えて指を使いすぎてしまうと腱鞘炎になってしまいます。このかけ算の量がある一定を超えてしまうと腱鞘炎が発症してしまうとイメージしていただくとわかりやすいと思います。

では①の体質的に腱鞘炎になりやすい人とはどの様な人でしょう。

まずは性別です。女性は男性と比べて体質的に腱鞘炎を起こしやすいといわれています。特に中高年以降で女性ホルモンのバランスの影響で腱鞘炎が生じやすくなるといわれていますので、「手・指をよく使う中年以降の女性」に腱鞘炎が多くみられます。ホルモンのバランスでいうと出産後の女性も女性ホルモンのバランスが大きく変わるので腱鞘炎になりやすく、よく外来を受診されます。

次に腱鞘炎になりやすい病気をされている方です。腱鞘炎を発症する代表的な疾患は関節リウマチをはじめとした膠原病です。また、透析をされている方もアミロイドと呼ばれる物質が手根管内に沈着します。

本日のポイント

手根管症候群になりやすい人は、

①女性

②良く手を使う人

③関節リウマチなどの膠原病の方

④人工透析中の方

が挙げられます。